安保法制という違憲立法を強行する安倍内閣に対する抗議行動に連日参加している。昨日も円山公園での集会に出かけた。4000人の大集会だった。いま我々に問われているのは憲法を守ることであり、議会制民主主義を守ることである。たしかに、選挙で自民党は多数派となった。それを実現した自民党支持者がいた。しかしである。自民党支持者は安保法制の中味まで知っての投票だったのだろうか。安倍がそんなことを考えていると知っていたのだろうか。たぶんそうではない。あの選挙の公約の中にこんな法案が、解釈改憲などという勝手な理屈を使って、その上に,国民に提示する前にアメリカに出かけて、必ず実現すると約束することまで国民に報せていただろうか。自民党に投票した大部分の人はまったく知らずに、アベノミクスなどという言葉を知っていただけだろう。私の近所に安倍ー自民党のポスターがいっぱい貼ってある。すべて「地方の創生」だけである。自民党を支持し投票した人に伝えたい。「安倍よ、そこまでお前に任していない」と云ってほしいし、行動してほしい。議会制民主主義の基本は、選挙に行くことと選挙以降の議員の行動を監視し、意見を表明することの両者である。投票率が低いことはこの制度の危機であるが、さらに投票した人がその後の意思表示を放棄することはもっと危機である。自民党に投票した人々こそ解釈改憲への態度を表明してほしい。