『美味しんぼ』の「原発事故と鼻血の関連」が話題になっている。なぜ官房長官までが騒いでいるのか。放射能による人体被害の全容などはまったく分かっていない。にもかかわらず、「放射能と鼻血の関係などない」と言い切る非科学的科学者のなんと多いことか。もしもコメントを求められたら、「そのよな訴えをよく耳にするから、研究者や医者はその関係を調査研究する必要がある」と答えるべきである。科学がなにもかも説明できるなどと思ってもいないのに、説明できるかのように振る舞うのが研究者だと思っている輩が多すぎる。この現象は農薬被害の問題でも同じであった。農民や住民の農薬中毒の全国的な調査など一切されてこなかった。とくに農民の低濃度農薬汚染の中毒症状を箇条書きにすると、各症状とも風邪の症状に類似しているからと消去されて、中毒ではないと結論づけられ、捨て去られた歴史が我が国にはある。放射能被害もまたそのように、もっと強圧的に捨て去る企みがなされている。この『美味しんぼ』は当然の表現だと声を上げなければと思う。
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