昨年の12月31日の本ブログに「省農薬ミカン栽培者の早すぎる他界」を記した。それから1年が過ぎようとしている。栽培者を失ったミカン園をどのように継続するかと途方に暮れた一時もあった。放棄ミカン園がいっぱいある和歌山の集落内で後継者を探すことは不可能だから、友人知人の伝手を辿っての省農薬ミカン園の栽培農民探しを始めた。なんとか有力な候補者が登場したが、本当に引き継いでくれるだろうかと心配しながらの半年が経過し、その候補者は新規就農者として地域の農家に迎えられ、支えられて省農薬ミカンの栽培を学び、収穫期に入り、はじめて箱詰めし、出荷し、受け取った人達から「よかったね」とのメールが届いている。こんな秋が迎えられるとはと農薬ゼミの学生たちと喜んでいる。昨日まで3日間、老体に鞭打って収穫労働に従事してきた。充分に喜んでもらえるミカンが採れた。多くの消費者がこの1年の激動を支えてくれ、そんなことならと購買者を増やしてくれた。そして、いま、農薬ゼミのメンバーは注文に答えられる発送ができるかと心配している。不足したらどうしょうかと、注文書が到着する度にドキドキしながら対応に追われている。あと1ケ月の新規就農者とそれを支える農薬ゼミの苦労と感謝の日々を見守っていただきたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿