「そこまで任してないわ」と声を上げるべき時
安倍内閣の政治はとんでもないと言わざるをえない方向に、あたかも独裁権力者の振る舞いである。2月22日の朝日新聞朝刊の一面トップの見出しは「武器輸出三原則見直し」とある、その前には「集団的自衛権行使の見直しの5条件」とあり、その前には「憲法解釈は総理の権限」とある。言いたい放題、やりたい放題であり、それに対して与党の一員である公明党はまともなことをほとんど言えていない状態で、さらに野党の生彩のなさにも失望だけである。特定秘密保護法も含めれば、この国は戦前に戻ったかのようである。議会制民主主義とは一体何だろうと思う毎日である。フクシマの現状を併せ見れば、この国は人の住む国ではもはやなくなったのかも知れない。たしかに、先の選挙では自民党を支持し、投票した人が多数であったのは事実であるが、そのような投票行動をした人々は、安倍に「そこまで任した」のだろうか。経済状況の回復を願った人や経済界ですら自民党を勝たせ過ぎたと発言する人物も登場しているという。議会制民主主義をこれからも継続して行くためには、自民党に投票した人々が安倍内閣のこの動きをよく知り、まともに考えるならば、きっと多くの人は、はたして自分たちはここまで安倍に任したのだろうかと悩むはずである。そのように悩んでいる人が身近にもいる。自民党支持者こそが「そこまで任してないわ」と声を上げるべきときだと思う。投票して任したから終わりではなく、その後の政治をチェックして、発言することこそ民主主義の基本ではないだろうか。民主党の菅内閣の時も、野田の時も、民主党に投じた者としてフクシマをめぐって「それはあかん」と声を上げてきた多くの人たちがいた。おだやかな春を楽しむには春を守る気概が必要である。
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