2014年4月29日火曜日

先端科学とは

 STAP細胞騒動がテレビの画面から消えたと思ったら今度はiPS細胞騒動が登場した。この騒動は現在の研究者の質を多角的に暴露しており、市民はこの騒動から科学とは、研究者とは、大学とは、を大いに学ぶことができただろう。
 今の大学でのはやり言葉は「先端」、「高等」、「国際」、「産学」のようである。そう言えば京大の構内地図を眺めていたら、先端科学研究棟というのがある。あらゆる研究者はそれぞれの領域での先端に挑戦し、切り開いているのだろうに、京大ではここだけが光り輝く研究者の集まりで、それ以外はくすんだ領域ということなのだろうか。

 「先端科学」と命名しているのは、「金もうけができる科学研究」分野と名付けるのはさすがに恥ずかしいから、「先端科学」という言葉を使っているに過ぎないのに、多くの研究者自身がそのように反論もしないで、「先端科学」という語を使っているところに、現在の日本の科学者の質を垣間みる。

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