東電福島第1原発の崩壊によって何十万人もの人が被害を被り、その内の6万人以上が未だ自宅に帰れない生活を強いられている。おそらくこれらの人々は自宅に帰ることはできないだろう。避難者ではなく、難民にされてしまうのだろう。それに反して、東電の元会長の勝俣らは何の責任も問われることなく、のうのうと暮らしている。多くの人々が福島の人々の呼びかけに応えて始まった福島原発告訴団の訴えは、三度目の検察審査会でやっと東電幹部3名の起訴が実現した。彼らの責任を問う刑事裁判が6月30日に東京地裁で始まった。2000名近い告訴人を集めた「福島原発告訴団・関西」は市民環境研究所を拠点として告訴運動を進めて来た。そして、6月30日の第1回目の初公判の傍聴に出かけてきた。「津波の予見性」を中心にして争われるであろうこの裁判を注目していただきたい。数百人の傍聴希望者が集まり、わずか90人ほどの傍聴席をめぐっての抽選があり、小生も佐伯さんもクジにはずれ、被告を見ることはできなかった。被告は「予見できないのだから無罪である」と主張したようであるが、予見できなかったから事故の責任はないということにはならないだろう。これからの法廷での論争を注視してほしい。また、告訴団は解散して、支援団となったので、告訴人にはなったが支援団に入会する手続きが終わっていない方はぜひ登録を御願いしたい。
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