早朝のイヌとの散歩は最近の楽しみである。さわやかな気分で大通に出ると総選挙用のポスター掲示板がある。ここ京都2区選挙区では自民、民主と共産の3候補のみの立候補者である。選挙民には顔なじみの面々であるから、いまさらしげしげと見ることはないが、12月9日の掲示板を見て驚いた。自民党の候補者の顔を隠すように安倍晋三の顔があったからである。なんと翌日10日の11時30分に山科駅前に安倍が来るとのポスターがホッチキスで止めてあった。こんなことが許されるのだろうか、掲示板を何十年も見て来たがこんなことは初めてである。イヌとのたのしい時間のあとで京都府選管に電話をしてみた。男性が「比例区もありますから、党首の写真だから問題ないでしょう」と言う。昼頃再度電話を入れると「違反と思われるので対処(撤去)を求めた」という。妥当な対応である。ところが夕方に所用で出かけたところ、何ヶ所にも残っている。選管に夜になって問い合わせると「警察に通報したので」という。翌日警察に電話を入れると「聞いてない」と言って、「現場を教えてくれ」という。選管にまた電話をしても要領の得ない返事のみである。そして、山科駅に安倍が来る時刻も過ぎて、上張りポスターは大役を終えた。選挙後の掲示板にも何ヶ所かでそのままに残っていた。はたして許される行為なのだろうか。
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