1月25日の京都新聞記事によると、iPS細胞研究所の山中所長は「信頼が1日で失われ、申し訳ない」と謝罪した上で、「再発防止のシステム構築や寄付者への説明などで、所長職をしっかり果たしていきたい」と大聴衆を前に宣言したようである。所長職を継続していくことを否定するものではないが、この人の頭の中には監視管理しかないようである。まさに今の京大当局と同じで、監視し管理することが上に立つものの責務と思っているようだ。その前に、先日も書いたが、何故に大学教育のために研究が必要かと考えないのだろうか。大学は教育機関であり、金儲けのための研究組織/株式会社ではない。そのためには、構成員の自由な発想と活動を保証することが最大の任務である。それを否定するかのような、監視と管理が大学にとってもっとも大事と言わんばかりの対応である。ならば、それをかいくぐるデータ改ざんや盗作はますます増えるであろう。とくに「先端科学」などとうそぶく領域では。今の大学の体制がデータ捏造や改ざんを誘発していることに気がつかないとすれば、管理職も研究職も辞任した方がよい。
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