2014年6月17日火曜日

石原環境大臣は辞任を


石原伸晃環境大臣が616日に、中間貯蔵施設の建設(大熊町と双葉町)について、官邸で菅義偉官房長官に報告した後、「説明会が終わったから今後の日程について話をした。最後は金目でしょ。(菅氏は)こちらが提示した(住民への補償の)金額については特に何も言っていなかった」と記者団に語った。中間貯蔵施設建設では、地元への交付金額や地権者に対する補償額が焦点になっている。石原氏の発言は、政府が地元との交渉を金で解決する意図なのだろう。大熊町の渡辺町長は「中間貯蔵施設は住民が先祖代々の土地やお墓を手放すことになるもので、お金だけで解決できるものではない。それでも必要だからと、協力しようという住民もいる中、その気持ちを踏みにじる軽はずみな発言だ」と述べた。これで思い出すのは、環境庁長官(今の環境大臣)であった彼の父・石原慎太郎が、1977年に、水俣病患者の直訴文に「IQの低い人が書いたような字だ」と言い放ち、さらに、患者さんの中に「偽患者もいる」と発言し、厳しく追及され、4月22日に患者団体と水俣病患者に土下座をして直接謝罪した事件である。親子揃って環境行政のトップに立ち、親子揃って被害者を侮蔑する姿勢に憤りを感じる。環境大臣は被害者救済を進める立場だろうに、その任に不適切であり、即刻辞任すべきである。なさけないおやこである。

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