2013年8月26日月曜日

京都学園大学のセクハラ事件の検証-3


 学園大学教員3名と弁護士2名から編成されたセクハラ調査委員会はなんと22ヶ月という長期間を費やして調査報告書をまとめた。信じられない拙速であり、この間に新たなセクハラ被害者が発生したのであるから、この大学ではハラスメント防止委員会ではなく促進委員会である。調査報告の内容は、被害者が訴えていたことをほとんどすべて追認するものであり、その報告を受けて、大学当局は加害者を懲戒解雇処分にしたということを新聞報道で被害者は知った。学部、大学、学校法人が被害者にこの処分を知らせることもなく、まして懲戒解雇というもっとも重い処分をせざるをえないほどの諸悪行を長期に放置し、3名の学生の人生を深く傷つけたことに対して自らの言葉でそれぞれが謝罪することもなかった。まともな大学なら、処分を対外的に発表する前後には、被害者に謝罪するものであり、このことも他大学の学長に尋ねてみたが、そんなことは当然のことで、被害者に伝えもしないなどは信じられないというのが全員の反応であったことを記しておく。そして、小生はバイオ環境学部の全教員に重要な経過と問題点を指摘する文書を送付し、間違いがあれば訂正するし、反論があれば公開で議論しようと申し入れたが、誰一人として質問も反論もしてこなかったので、「全教員に認められたものと解して、文書は今後公開する」と通告しておいた。ネットによる公表はこの通告の実施である。
 新聞報道にあるように、「学部長が厳重注意したにもかかわらず」という言い訳がいかに空疎なものであり、無責任なものであるかはお分かりいただけたと思う。全教員に送付した文書2通の内容を知りたい方には面会してご覧いただくことにしている。もはや教育界にいる資格のない者達の集まりがバイオ環境学部と言わざるをえない。このような経過について点検し反省しないならば、これからもハラスメントが多発する大学でしかないだろう。このような問題点について学長と理事長に面談を申し入れたが、調査委員会が終了したから、被害者代理人ではなくなったので、大学は会う必要のない存在であると返答してきた。

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