2016年7月9日土曜日
放射性物質は屋外に飛散しなかったのだろうかーぜひ立証を
火災発生から3日が経過した7月4日の午後になってようやく医学部附属病院 稲垣暢也 病院長名のコメントが発表された。その中で、「放射線による周囲への影響につきましては、消防署及び本学環境安全保健機構放射線管理部門が測定した結果、外部には拡散していないことを確認しております。」と記載されている。そして、その証しとして、「建物外部の放射線については、自然界と同レベルであることを確認しています。7月1日 20 時30 分頃 当該実験室に面した屋外で 0.1 マイクロシーベルト/h 以下」と書かれている。計測値そのものを疑う気はないが、猛烈な火炎が窓を突き破って屋外に噴出していた時点での計測値はないのだろうか。そのような測定ができるとしたら、消防隊以外にはない。京大病院が位置しているのは左京区であるから左京消防署を訪ね、当時の様子をお聞きしてきた。ここだけでは不十分であるので、京都市消防局にも出向き、消火活動と放射能測定の実態を詳細に聞くことができた。現段階で詳細を公表しないが、7月11日に市民団体への回答を京大が行うと側聞しているので、その回答を拝見して考察したい。ネット上には発生直後の火炎の状況写真が掲載されているのでその一枚の画像を借用する。このような猛火の中で放射性物質を入れた容器や実験道具はどのような状態で室内にあったのかを京大病院は詳細に説明する義務があるだろう。そうでないと、病院長が言うところの「外部には拡散していないことを確認」も「今後は火気等危険物の安全な取扱いを徹底し、再発防止」もできないだろう。
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